アンコール(encore)
音楽用語。フランス語で「もっと」「もう1度」の意味。音楽家が聴衆の喝采に答えて,同一または異なった楽曲を追加演奏すること。
ブリタニカ国際大百科事典より引用
アンコール。
大好きなアーティストのそれならうれしくても、大好きな愛犬のアンコールがうれしいとは限らないものです…
いやいや犬のアンコールってなによ?って思われるかもしれない。
そりゃそうだ。というわけで話は半年ほどさかのぼります。
みみのアンコール公演が始まるまで
と、ここで突然こんにちは、みみパパです!気まぐれにエッセイを書いてみました。お付き合いいただければ幸いです。
以前の記事にも書きましたが、うちに来たばかりのみみはお腹のゆるい子でした。
何回かの動物病院への通院で、腸トリコモナスという感染症にかかっていることがわかりました。
この感染症は下痢を引き起こす要因になり、そのせいで栄養がちゃんと体に伝わってませんでした。
実際、病院でも「やせてますね」と言われるくらいの子だったんです。
その後、お医者さんから処方された下痢止めと抗生物質のおかげで腸トリコモナスは治りました。
もともと食欲はあったみみちゃん。病気が治って体重は順調に増えていきました。
この時は、「やせてますね」と言われたことが気になっていたので、体重が順調に増えていくことが本当に嬉しかったです。
よく食べるし、体重も増えてほんと良かった~。
でも、私たちにはひとつだけ気がかりなことがあったのでした。
アンコール公演
みみのうんち、ちょっと多すぎじゃない?
そう、みみちゃんのうんちの量も回数もすごく多かったんです。
1回うんちをしたあと、その10分後くらいに2回目をし、さらにその10分後くらいに3回目をします。
まさにアンコール公演です。
ちなみに2回目以降のうんちを「ウ●コール」と呼んでいたのはここだけの話w
それはそれは、食べてる以上に出てるのではと疑うレベルの量だったんです。
とはいえ、犬を飼ったことのない私は
子犬ってたくさんうんちするのかな?
なんて考えてました。
だって、おやつは一切与えず、カロリー計算表で算出した量をグラム単位できっちりあげていたんだから「餌が多すぎるなんてありえない」と思っていたから。
そんなこといってもアンコールがなくなるわけではありません。
そんなこんなで私たちは、いつやってくるかわからないみみのうんちと、そのアンコールにおびえる日々を送ることになりました。
(たちの悪いことに、アンコールは何回あるのかわかりません。だから1回排泄が始まるとそのあと30分くらいは警戒しなければならなかったのです。)
子犬との生活は大変だと聞いていたけど、こんな苦労もあるんだなぁ。
そんな風に感じ、慣れ始めたころ。転機が訪れます。
みみ、食べ過ぎだってよ。
ある日突然、みみが膀胱炎にかかりました。季節の変わり目だったのが原因だと思います。
膀胱炎自体の治療は、消炎剤と抗生物質を服用するというものでした。
膀胱炎に関するエピソードはまた今度書くとして、その診察の最後に先生からこう尋ねられました。
ほかになにか気になる症状等はありませんか
言うかどうかも迷ったんですが、ここは聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。
思い切って、アンコール公演について聞いてみることにしました。
あ、そういえば、めちゃくちゃうんちが多いんですよね〜
あー。もしかしたら、餌の与えすぎで消化できてないかもしれませんね。ちょっと太ってきてますし…
え、ラブラドールの成犬って30kgくらいって聞いてたんだけど、この子まだ20kgだし、成長期でしょ?そんなことありえるん?
とかちょっと混乱状態になっていたところ、こう告げられました。
この子はもうほぼ成長が終わってるので、もう量もフード自体も成犬用で大丈夫ですよ
…マジデスカ。いやいや、ごはん全然足りないみたいな顔してたじゃん、みみ。
そんなわけで衝撃の事実を知り、その晩から徐々にごはんの量を減らしていきました。
すると、、、あっけなくアンコール問題は解決しましたとさ。
あの苦労の日々はいったいなんだったんだ
おわりに
アンコール事件は今となっては笑い話のような出来事ですが、当時は本当に悩みました。
動物病院で先生に相談しなければ、原因が見つかるのにもっと時間がかかったと思います。
この事件以来、ちょっとでもおかしいな…と思うことがあれば、信頼できる先生になんでも訊くようにしています。
アンコール事件が解決してよかったけど、これからは太り気味を解消しないとね!
さんぽ、たくさん連れてってね!
犬の体調不良の原因は千差万別です。
命に関わることもあるので、決して自己判断せず、必ず動物病院で診てもらってください。
コメント